どのような職場でも、息抜きは大切である。それは、仕事外の時間においても大切だが、仕事中であっても大切である。
看護師が必要とされている職場は、大きな総合病院ばかりではない。クリニック、介護施設、訪問看護ステーションなど、多岐に渡る。ただ、看護師であれば、急性期であれ回復期であれ、病院という職場を一度は経験するものであるし、また、経験をしておく必要がある。
病院という職場は、ストレスフルだ。勤務形態が常勤であれば、早番、日勤、夜勤の三交替制が一般的で、生活リズムは乱れがちになる。その上、病棟では患者やその家族への対応に追われ、息をつく暇など無いというのが現状である。だからこそ、勤務時間中に息抜きを意識的に行うことが大切になる。
各病棟ごとに休憩室は用意されているが、勤務時間中にそこで休むことは、昼食などの休憩時間を除いては、基本的には認められていない。業務の効率を下げる上に、誰かに見つかれば内輪もめの要因にもなる。つまり、勤務時間中は、病棟、つまり人目がある中で息抜きをする必要がある。もちろん、仕事の手を休めることはできない。だから、業務の流れの中で、仲の良い同僚を探し出そう。
しかし、お喋りをする時間が無い時もある。そんな時には、「疲れたね。」「もうちょっと頑張ろうね。」など、二言三言のやり取りをするだけでも息抜きになる。また、話の合う患者の所に行く、という方法もある。「調子はどうですか?」と尋ねれば、業務の一環と傍目には映る。それを皮きりに、世間話に持っていくことは難しくはない。ただし、お喋りのし過ぎには、要注意である。